リトミックの3つの柱 幼児期に音楽で育まれるもの

子どもの才能が開花するリトミック

加山佳美です。

「リトミック」と言う言葉もだいぶ浸透して来たかと思っていたのですが、

まだまだでした。

先日、近隣の公共施設でイベントを行う際に

「使用目的は何ですか?」と聞かれたので

「リトミックです」

と言ってしまったのです。

・・・(沈黙)

「〇〇ですか?」

と、私の記憶に残らない位の違うことを言われました。

(^ ^;)

「音楽に合わせて、体を動かしたり、楽器を鳴らしたりします。

テレビ番組の「おかあさんといっしょ」の様な感じです」

付け加えたら、納得して下さいました。

リトミックは スイスの作曲家 ダルクローズが考案した音楽教育法の一つです。

リトミックってなんとなく良いって知ってる、何が良いの?

にも記載しています。

リトミックには「三つの柱」がある

(1)「リトミック」(動き)(良いリズムと言う語源から来る)

(2)即興演奏

(3)ソルフェージュ(歌う・動くなどの聴覚訓練)

「音楽に合わせて体を動かす」だけでは正確にはリトミックにならないの?

この部分、意外と誤解されています。

そして、ダルクローズは元々ジュネーブ音楽院の学生達に着目し、

音楽教育法を考え出しました。

小さい年齢の頃から聴覚訓練をしていた方が、影響があるのでは?

と気が付いたのです。

それは人間の成長過程に関係があります。

人はだんだん育っていくイメージがあるかもしれませんが

神経や感覚は生命が誕生してからぐんぐん発達し

脳は3歳までに大人の80%が完成されます。

「音感」などもそうです。

音楽をかけたら 踊り出す

一回聴いたらすぐ覚える

などは

このためです。

小さい年齢なほど、

「音感」も良く「吸収も良い」

「吸収も良い」というのはあらゆる面です。

音楽に関して言えば、

*絶対音感と言われる「音感」を身につけられる

*聴き分けられる

*音楽全体を把握出来る

*音楽の変化を敏感に把握出来る

などです。

ですから、指導者の方が

「正確でないテンポ」の音楽を提供したとすると・・・

「いつもとなんか違う?」と感じ不機嫌になったり

活動しなかったりすることもあるでしょう。

この様に、

乳幼児期は「音楽」にとても敏感で吸収する能力を誰もが持っています。

それをどう生かしていくかは、

「環境」と「心」なのです。

人の成長過程は

「感覚期」と言って

わぁ〜

いいなぁ〜

おもしろそう!

なんだろう?

という様な こども自らが感じることで伸びていきます。

「五感」を刺激することもそうです。

ご家庭でお母さんが一人で工夫していくことはなかなか難しいですよね。

この「感じること」が「心を育てること」になります。

「感覚期」を過ぎると「知的知識の習得」に入ります。

文字や言葉、物の名称や数字、ルール等を覚えていきます。

つまり、

「感覚期」にどれだけ 「人」としてのベース(土台)をしっかりしておけるか?

その後の成長に大きく影響があるということです。

ずばり言いますと、

「感覚期」の間に

どのような環境で過ごし、

どれだけ心が満たされ、

心が動いたか

それによって、

その子の一生が変わります。

それを簡単に満たすことが出来るのが

本能的に誰もが楽しく感じる「音楽」であり、

多彩で、感じて、自ら考えて表現していく

「リトミック」はさらに 可能性を広げていくことが出来るのです。

*注意として、日本全国内に色々な「リトミック教室」があります。

どこのリトミックに行ってもこの教育効果が有るものでは有りません。

先にも述べた様に、

三つの柱の一つしか活動に入れていないお教室もあるでしょう。

そして、最も難しいことが 

音楽的知識の無い一般のお母様方がその見極めをすることです。

これはリトミック教室だけでもなく、

歯科医院だったり、

美容室も同じですよね。

リトミック教室で得られるもの

  • なんとなくリトミックって良いらしい
  • 音楽は幼児教育には良いのよね
  • 音楽を好きになって欲しい
  • 人生に音楽があったら素敵だろう

そんな思いを抱いて音楽教室、リトミック教室の体験レッスンにいらっしゃる方

がほとんどです。

リトミックでは

音楽の基礎・土台を作ることが出来ます。

小さい年齢なら、小さいほど効果はあります。

それは成長段階の特徴からです。

その聴力や脳の発達に優れていることから、

多彩な音楽全体を把握できます。

その効果で

物事の全体を見通せる子、変化に気がつく子になります。

自分だったらこうしたい

という自主性・積極性が育ち、個性が生きます。

自分だったらこれが好き

たくさんの選択肢の中から「決断出来る」「判断力」を育めます。

教室や指導者にもよりますが、

わかば音楽教室、子どもの才能が開花する音楽講師養成講座では

「親子の絆」「親子関係」「親から子への愛情表現」も大切にしています。

それは子どもの「自己肯定感」にもつながるからです。

自己肯定感は幼児期しか育めません。

自分は自分でいいんだ

自分は愛されているんだ

というベースから

生きていく力になります。

  • 人格形成への影響
  • 親子関係の構築
  • 自己肯定感への影響

これらが「幼児期」に深く関わることから

幼児期のリトミックが人気になっています。

「まだ小さいから」というのは完全に知識不足なのです。

小さい年齢しか

育めないものがあるので、迷ったら試してみること

=行動してみることをおすすめします。

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